風力・三菱商事ショック|なぜ三菱商事は撤退したのか

コラム

三菱商事は、政府が公募した洋上風力発電事業のうち、千葉県銚子沖や秋田県能代市沖など3つの大型海域で落札し、再エネ主力電源化の「切り札」として事業を進めていました。しかし、円安の進行、資材価格の高騰、および工程の遅延という「トリプルパンチ」により、事業の採算性が大幅に悪化。巨額の減損リスクに直面した結果、2025年8月に事業からの撤退を表明しました。

この撤退がもたらす影響は甚大です。

政府目標の達成への逆風: 政府は洋上風力を再生可能エネルギーの主力電源に位置づけていますが、最大手の商社による撤退は、国の野心的な導入目標達成に大きな逆風となります。

鹿島建設など他社の計画離脱も相次いで報じられており、日本の洋上風力発電の事業環境に対する不透明感とリスクが国内外の企業に対して露呈しました。

また三菱商事は地元の漁業関係者などと協力関係を築いていたため、撤退は地元産業との共生という観点からも大きな困惑と混乱を招いています。

日本経済新聞

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